最新ニュース
GCCSI最新ニュース:英国政府がバイオマス戦略を発表し、BECCSの必要性を強調
14th August 2023
トピック: Institute News
発行日:2023年8月14日
英国政府はバイオマス戦略を発表し、炭素回収・貯留を含む持続可能なバイオマスが、エネルギー移行と英国の野心的な気候変動目標をどのように支援できるかを概説した。
同戦略において、現在英国の電力供給の11%を占めるバイオマスが、引き続き英国経済全体の幅広い部門の脱炭素化において重要な役割を果たし、さらなる低炭素エネルギー生産に貢献する。英国政府は、電力、熱、輸送用燃料など各用途にバイオマスを引き続き活用し、可能であれば、炭素回収・貯留(CCS)付きバイオマス発電(BECCS)のさらなる拡充を目指している。
また同戦略で、BECCSのビジネスモデルを開発するための英国政府主導の現行の取り組みと、CCUSインフラの展開に対する英国のコミットメントが継続されることが言及されている。
バイオマス戦略と並行して、英国政府は、エネルギー安全保障・ネットゼロ相、主席科学顧問のタスク・アンド・フィニッシュ・グループが主導してまとめた報告書も発表し、温室効果ガス除去手段としてのBECCSの有効性を評価している。この報告書では、BECCSが適切に規制されることで、どのように二酸化炭素排出量をマイナスにし、人々、環境、気候に対し良い影響をもたらすことができるかが強調されている。
このバイオマス戦略は、2023年3月に発表された「パワーリングアップ・ブリテン戦略」に基づいたものであり、エネルギー安全保障とネットゼロに向けた英国の取り組みを示したものである。
同戦略に関し、部門横断的な持続可能性の枠組みを策定するため、2024年に協議会が予定されている。
詳しくはこちら。