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GCCSI最新ニュース:EU理事会及び欧州議会、ネットゼロ産業法(Net-Zero Industry Act)について暫定合意に達し、EUにおけるCCSを更に勢いづける

13th February 2024

トピック: Institute News

発行日:2024年2月13日

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

2月6日火曜日、EU理事会と欧州議会は、欧州の脱炭素化努力を支援するために役立つとされる、CCS等の幅広いネットゼロ技術の普及を推進することが期待される主要な法律である、ネットゼロ産業法(Net-Zero Industry Act:NZIA)について暫定合意に達しました。

グリーンディール産業計画(Green Deal Industrial Plan)の一環として、当初欧州委員会が2023年3月に提案したNZIAは、EUの気候中立な経済に向けたグリーン移行を支援するために必要な、EUにおけるクリーン技術の製造能力を拡大することを目指すものです。

機関間交渉の結果、これら共同法令制定者は、欧州委員会の当初案で対象とされていたクリーン技術の範囲を広げることに合意し、また、簡素化された行政手続き及び許可手続きの恩恵を受けることができるネットゼロ技術の単一リストを提示することを決定しました。これらのネットゼロ技術は、一定の基準を満たせば、更に迅速な許可付与プロセスの対象となる戦略的プロジェクトとして支援を受けることが可能となります。

この暫定的な合意はまた、EU域内におけるCO2貯留サイトの開発を加速させるために欧州委員会の当初の提案に盛り込まれた、2030年までにCO2圧入能力50Mtpa(年間5,000万トン)というEU目標も支持しています。

共同法令制定者は、下記の通り、EUネットゼロ産業における投資及びプロジェクトを強化するいくつかの追加的な措置にも合意しました。

 

  • EU加盟国が、ネットゼロ産業クラスターの形成を促進し、行政手続きを更に合理化するために利用できる、ネットゼロ加速化バレー(Net-Zero Acceleration Valleysの導入
  • ネットゼロ製品の市場参入の促進を目的とする、調達プロセスにおける特定のネットゼロ技術のための持続可能性及びリジリエンス基準
  • グリーン移行期に欧州のネットゼロ技術製造を拡大するために必要な欧州の労働力のスキルを強化するためのネットゼロ産業専門学校(Net-Zero Industry Academiesの創設

 

同じく2月6日に発表された欧州委員会のEU産業カーボンマネジメント戦略(EU Industrial Carbon Management Strategy)及び新しいEUの2040年中間気候目標の提案に続いて、暫定合意は、欧州におけるカーボンマネジメント及び気候緩和の将来にとって極めて重要な時期に行われました。

暫定的に合意された規制は今後、欧州議会及びEU理事会によって正式に承認される必要があります。この2つの共同法令制定者によって採択された後、NZIAは、EU官報(Official Journal of the EU)への掲載を経て、発効します。

詳細はこちらからお読み下さい

 

 

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