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GCCSIメディアリリース:IPCC報告書、CCSが気候変動の緩和に不可欠な技術であることを改めて明言

5th April 2022

トピック: Institute News

発行日:2022年4月5日

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

国連気候変動に関する政府間パネル(UN International Panel on Climate Change:IPCC)の直近の報告書は、世界気候目標を達成するにあたってCCS技術の極めて重要な役割を改めて言及しました。グローバルCCSインスティテュートのCEO、Jarad Danielsは、同報告書は地球温暖化を抑制するにあたって必要とされる行動の規模とCCSの必要性を明確に示していると述べました。

「IPCCは、今世紀半ばまでにネットゼロ排出を達成し、気候変動を緩和するためにはCCSが鍵であることを再確認しました。インスティテュートは、同報告書がエネルギー生産部門、製造部門、産業部門を含む様々な部門にわたるCCS、そしてCO2除去(CDR)の必要性に光を当てたことを歓迎します」

主要な気候専門家達から成るパネルがまとめた第3作業部会(Working Group III)報告書は、過去10年間において排出量削減は前進しているものの、排出量はいまだ記録的な高さを維持したままであると指摘しています。本書の執筆者達は、次の10年間に排出量を半減させるためのより強力な政策的野心がなければ、温暖化は1.5℃を超えるだろうと警告し、パリ協定の目標達成の失敗を示唆しています。

またCCSに関しては、その技術については十分に理解されているものの、いくつかの障壁に直面しており、温暖化を1.5℃ないし2℃に制限するモデル化された経路において普及速度が後れを取っていると言及されており、政策手段や、より大きな公的支援及び技術革新等、CCSの実施を可能にする手立てにより、それらの障壁が低減出来ると述べられています。

Danielsはまた「CCSは近年、操業中の商用施設が29か所、現在様々な開発段階にあるプロジェクトが100件以上と、かつてない世界的な成長を見せていますが、更なる成長が必要とされています」

「CCSは成熟しており、普及の準備も整っています。各国政府は、地中貯留評価の支援から恒久的なCO2貯留のための資金的インセンティブの構築に至るまで、明確なCCS政策を設けることで、CCSの実施を可能にする投資環境整備において重要な役割を担わなければなりません。」と述べています。

同報告書では、今世紀半ば以降にネットゼロ及びネットネガティブ排出量を実現するにあたり、再生可能エネルギー、農業適応、エネルギー効率化を含むソリューションの中で、直接空気回収やバイオエネルギーCCS等CDR技術の重要な役割が強調されました。

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