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GCCSI最新ニュース:インスティテュート、欧州でCCS利害関係者の能力構築のための公式訪問を支援

19th April 2023

トピック: Institute News

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インスティテュート、欧州でCCS利害関係者の能力構築のための公式訪問を支援

 

発行日:2023年4月19日

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

2023年3月27~31日、インスティテュートは、Heidelberg Materials社と協力し、ブルガリア及びルーマニアにおけるCCSプロジェクト開発に関与する規制当局、政策立案者及び専門家の能力構築のための公式訪問をオランダ及びノルウェーで企画し、支援しました。この公式訪問の目的は、協力関係を育み、CO2回収・輸送・貯留技術や関連する政策及び規制に関する知識の共有を奨励することでした。

 

今回の訪問に参加した代表団は、ブルガリア及びルーマニアの環境計画やCCSプロジェクトの許可プロセスに直接関与することになる、それぞれの国の主要な法定組織の専門家から成り、関連業界の利害関係者や、国レベル、地域レベル及びEUレベルで活動している政策立案者と協力することに関心を示していました。

 

欧州全体のCCS開発においてオランダ及びノルウェーが主導的な役割を果たしていることから、インスティテュートは、オランダ及びノルウェー各政府の高官やそれらの国で活動しているCCS産業リーダーを招き、経験や専門知識を代表団と共有して頂きました。

 

代表団のメンバーは、オランダ経済・気候政策省(Dutch Ministry of Economic Affairs and Climate)、ノルウェー石油エネルギー省(Norwegian Ministry of Petroleum and Energy)、EBN社、Haskoning DHV社、Gassnova社、Equinor社及びグローバルCCSインスティテュートの専門家達と洞察に満ちた対話を行い、次のようないくつかの主要なCCSトピックについて詳しい説明を聞く機会を得ました。

 

  • 欧州における現在のCCSプロジェクト
  • パリ協定(Paris Agreement)で設定された目標を達成するにあたってのCCSの必要性
  • CO2 輸送及び貯留規制から得た教訓及び現在あるギャップを埋めるための改善点
  • オランダ及びノルウェーのプロジェクト・デベロッパーによる知見と専門知識の共有

 

加えて、東欧におけるセメント産業のフラッグシップCCSプロジェクトとなる可能性のあるブルガリアのANRAVプロジェクトにも、特に目が向けられました。このプロジェクトは開発段階にあることから、多くの議論は、CO2貯留ライセンス申請プロセスやその内容、パイプラインの許認可、関連のある国内法、EC法及び国際法、MRV規定、環境影響評価要件並びに利害関係者のマッピングの具体的な側面に焦点が置かれました。

 

また、会議形式での議論は、北海のノルウェー沿岸に位置するオイガルデン(Øygarden)で実施されているNorthern Lightsプロジェクトのサイトを視察することで補足されました。

 

この知識共有イニシアティブにお陰で、代表団のメンバーは、CCSプロジェクトの計画及び実施段階で考慮すべき主な機会と課題について理解を深めることができました。

 

東欧の官民両部門は、CCSプロジェクトに適用する法的及び規制枠組を改善するために重要な取り組みを行っていることから、今回の訪問は、現在ブルガリア及びルーマニアに存在する障壁や政策ギャップについて議論し、それらをタイミングよく乗り越える解決策を生み出す優れたプラットフォームを提供してくれました。

 

最後に、今回の訪問は、CCSの大規模開発を更に加速できるグッド・プラクティスと共に、得られた教訓を共有するために、産業界、政府機関及び関連のある利害関係者が一堂に会すことの重要さも示してくれました。

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