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GCCSI最新ニュース:米国サウスダコタ州議会、CO2パイプラインに関する「土地所有者権利章典(Landowner Bill of Rights)」を可決
20th March 2024
トピック: Institute News
発行日:2024年3月20日
3月7日、米国サウスダコタ州議会は、「土地所有者権利章典(Landowner Bill of Rights)」を制定する法案パッケージを承認しました。パッケージには、米国中西部で開発中の大規模CO2パイプライン・プロジェクトを支援し、効率化することを目指すSB 201、HB 1185及びHB 1186という3つの法案が含まれています。CO2パイプライン・プロジェクトには、主にエタノール施設が関与しており、それには回収されたCO2を、サウスダコタ州を横断してノースダコタ州の地中貯留サイトまで輸送するSummit Carbon Solutions社も含まれています。
SB 201は、パイプライン会社からそれらがある郡への、パイプラインの長さに応じた支払い枠組の概要を示したものです。土地所有者には減税として、郡には一般的な裁量権として、パイプラインの長さ1フィートにつき0.50ドルずつが支払われます。この支払いによって、年間360万ドルの減税効果が郡にもたらされる可能性があるという試算もあります。
HB 1185は、パイプライン会社が測量やサイト選定のために土地に立ち入る際の通知及びそれを許可した際の補償を土地所有者が受けるための手続き、並びに会社からのそのような要求に異議を唱えるための手段を提示するものです。
HB 1186は、州内のパイプライン計画に99年間適用される、義務化及び文書化された地役権基準を規定するもので、それには5年以上継続的に活動を停止している又は無許可のパイプラインに対する放棄規定が含まれます。
サウスダコタ州のこれらの新しい規則は、CO2パイプラインが一般市民や規制当局から以前に増して監視の目を向けられている最中に発表されました。米国運輸省(Department of Transportation)のパイプライン・危険物安全局(Pipeline and Hazardous Materials Safety Administration:PHMSA)が公表したCO2パイプラインの安全基準を更新する規則制定案告示は、米国行性管理予算局(Office of Management and Budget)による審査を経た後、近々パブリック・コメントのために供される予定です。