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Greensand(グリーンサンド)プロジェクト:北海貯留層及びインフラがCO2貯留用に認証される

29th November 2020

発行日:2020年11月29日

原典:Carbon Capture Journal

 

CO2をデンマーク領北海下に貯留するという任務は、対象とされた海底下貯留層におけるCO2圧入の実現可能性が第三者認証機関DNV GL社によって確認されたことから、最初の大きな障壁を乗り越えた。

DNV GL社が発行した実現可能性認証は、Wintershall Dea社及びMaersk Drilling社とパートナーシップを組んでGreensand(グリーンサンド)プロジェクト・コンソーシアムを率いるINEOS Oil & Gas Denmark社によって運営されているNini West(ニニ・ウェスト)貯留層を対象としたものである。DNV GL社は、概念上、Nini West油田は10年間にわたって坑井1本当たり年間45万トンのCO2を圧入するのに適しており、また、この海底下貯留層はCO2を圧縮した形で安全に隔離することが可能であることを確認している。さらに、Geological Survey of Denmark and Greenland(デンマーク・グリーンランド地質調査所:GEUS)がプロジェクトの調査パートナーを務め、現在、実際のNini West貯留層から採取されたコア材の室内実験を実施する過程にある。

Greensandプロジェクトは、Niniプラットフォームからの圧入に向け、2025年に最初の坑井の準備を整えることを目標としている。より長期的には、2030年までに年間約350万トンに上るCO2貯留能力を開発することを目指している。現在欧州内で開発されている大半のCCSプロジェクトと同様、CO2圧入を開始出来る状態にまでGreensandプロジェクトを成長させるためには、資金調達モデルの確立が必要とされている。

Maersk Drilling社は、既存油田のCO2圧入への用途変更と圧入期間中の坑井改修に沖合掘削リグ及び能力をどのように利用出来るかについて、Greensandプロジェクトが重要な教訓を提示してくれることを期待している。

 

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