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CCS in the news 日本語版 2024年3月18日版
18th March 2024
三菱CO2回収技術、HyNet向けに選定される 発行日:2024年3月13日 原典:Carbon Capture Journal 三菱重工業株式会社は、EET Hydrogen社が英国チェシャー(Cheshire)州に設立する低炭素水素製造プラント向けにCO2回収技術を提供する。 Hydrogen Production Plant 2(HPP2)は、英国有数の製油所の1つがあるスタンロー・マニュファクチャリング・コンプレックス(Stanlow Manufacturing Complex)に建設される予定である。EET Hydrogen社がプロジェクト所有者であり、KBR, Ltd.社が水素製造技術を供与し、基本設計(FEED)を手掛ける。 この契約において三菱重工業は、関西電力株式会社と共同開発したCO2回収技術「Advanced KM CDR Process™」のライセンスの供与並びに新しい燃焼後CO2回収プラントの基本設計パッケージ(process design package)の提供を行う。HPP2の水素製造容量は年間約23万トンであり、操業が開始されれば、英国内における最大規模の低炭素水素製造プラントとなる見込みである。HPP2は、HyNet CCUSクラスターの重要な柱であり、回収されたCO2はリバプール湾(Liverpool Bay)の海底下にある枯渇ガス田に恒久的に貯留される予定である。 英国政府のエネルギー安全保障・ネットゼロ省(Department for Energy Security and Net Zero:DESNZ)は、トラック1プロジェクトとして、最初の2つのクラスターであるHyNetとEast Coastを選定した。HPP2は、HyNetクラスターにおいてEET Hydrogen社が計画する大型低炭素水素プラント・インフラの一環として建設予定のHydrogen Production...
CCS in the news 日本語版 2024年3月13日版
12th March 2024
CO2直接空気回収の費用、期待されたより高く留まる 発行日:2024年3月11日 原典:Carbon Capture Journal スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH)の研究者達は、大気中から大量のCO2を除去するための費用は中期的には低減するものの、以前期待されていたほどではないと結論付けた。 ETHのスピンオフ企業であるClimeworks社は、現在1トン当たり1,000ドルから1,300ドルの費用で、年間4,000トンのCO2を回収するプラントをアイスランドで操業している。しかし、普及が進むにつれて、これらの費用をどの程度の早さで低減させることができるだろうか。 ETHの研究者達は、様々な直接空気回収(DAC)技術の将来的費用をより正確に見積もる新しい方法を開発した。研究者たちは費用について、よく言われる100~300米ドルという金額よりも、230~540ドルの間になる可能性が高いと示唆している。 Cost of direct air carbon capture to remain higher than hoped Published: 11 March 2024 Source: Carbon Capture Journal ETH researchers concluded the...
CCS in the news 日本語版 2024年3月12日版
12th March 2024
日本郵船株式会社、液化CO2回収・利用・貯留の国際セミナーに登壇 発行日:2024年3月5日 原典:Contify Energy News 日本郵船株式会社は、グローバルCCSインスティテュートが東京で主催したCCUSセミナーに参加し、低温低圧(EP)・中温中圧(MP)・常温昇圧(LP)という3方式のCCUS技術を比較検討した。日本郵船、千代田化工建設株式会社及びKNCC社は、CCUSバリューチェーンの定量的な比較検討を実施している。 主要なハイライト: * セミナーには、オンライン及び会場を合わせて25か国から486名が参加した。 * 日本郵船は、ESG努力に重点を置くため、「NYK GREEN EARTH」ブランドを立ち上げた。 プレスリリース原文: 3月5日-日本郵船は次のニュースリリースを発表した。 -バリューチェーン全体の定量評価・課題に国内外から高い関心 NYK Participates in International Seminar on Liquefied CO2 Capture, Utilization, and Storage Published: 5...
CCS in the news 日本語版 2024年3月11日版(2)
8th March 2024
Invest Alberta社と石油資源開発株式会社の新たなパートナーシップでCCS及びブルー水素プロジェクトを模索 発行日:2024年3月5日 原典:Daily Oil Bulletin 石油資源開発株式会社(JAPEX)が、Invest Alberta Corporation社(IAC)と覚書を締結した。 リリースによると、この覚書は、JAPEXの石油探鉱・開発・生産、並びにCCUSの経験を活かして、カナダ・アルバータ州で実施する可能性のある同社プロジェクトに共同で取り組むという上記2社の意向を表している。 投資誘致機関であるInvest Alberta社は、現地市場及び投資環境に関する知識をもってJAPEXを支援することとなる。 CCS, Blue Hydrogen Projects Sought In New Invest Alberta, JAPEX Partnership Published: 05 March 2024 Source: Daily...
GCCSI最新ニュース:英国2024年春季予算(Spring Budget 2024)、CCUSの全国展開を更に促進するために新たな資金を割り当てる
8th March 2024
発行日:2024年3月8日 原典:グローバルCCSインスティテュート 3月6日水曜日、Jeremy Hunt英国財務大臣(UK Chancellor)は、同国政府の2024年春季予算を英国庶民院(House of Commons)に発表しました。 Hunt財務大臣による発表内容は、同国のグリーン産業を強化し、エネルギー移行に係る費用を削減するために予算案に盛り込まれた措置の1つとして、同国におけるCO2回収・利用・貯留(CCUS)の普及を更に促進するための新たな資金についてでした。 特に、同国政府は、グリーン産業成長アクセラレーター(Green Industries Growth Accelerator:GIGA)の予算を最大1億2,000万ポンド増額することを決定し、英国の低炭素製造サプライチェーンの拡大支援に利用可能な資金総額を10億ポンド以上まで引き上げるとしました。 GIGAに割り当てられた資金総額は、いくつかのクリーンエネルギー部門間で分配され、CCUS及び水素のサプライチェーンには、最大3億9,000万ポンドが割り当てられます。 この新たな資金提供の機会は、CCUSを含む、グリーン移行のために戦略的であると見なされる英国製造部門への投資拡大を説明する2023年秋季予算編成方針(2023 Autumn Statement)の発表に際して、英国政府が既に明らかにしていた投資決定に基づくものです。 英国は、2030年までにCCSを通じて年間2,000~3,000万トンのCO2を回収するという目標を掲げていることから、この動きは、この技術の拡大を更に支援し、2050年までにネットゼロを達成するという同国政府の目標に貢献するものと期待されています。 詳細はこちらをご参照ください
CCS in the news 日本語版 2024年3月11日版(1)
6th March 2024
ExxonMobil社とShell社、CCSプロジェクトでシンガポールと協力 発行日:2024年3月1日 原典:US News & World Report 世界的大手エネルギー会社であるExxon Mobil社とShell社は、越境CCSプロジェクト開発のためシンガポールと協力していくと、両社が金曜日(1日)に発表した。 上記2社の関連会社であり、シンガポールに拠点を置くExxonMobil Asia Pacific社とShell Singapore社は、シンガポール政府と協力して同国のCO2排出量を削減するため、CCSプロジェクトの主要デベロッパーとしてSハブ(S-Hub)コンソーシアムを結成した。 「Sハブとシンガポール経済開発庁(Singapore Economic Development Board:EDB)は、2030年までに少なくとも年間250万トンのCO2を回収し恒久的に貯留することを可能にするCCSプロジェクトの計画及び開発を調整するため、2023年12月に覚書を締結した」と、両社は共同声明で述べた。 このプロジェクトは、シンガポールから排出されるCO2を地下深部ないし海底下に貯留するものである。共同声明では加えて、貯留サイトは、適性を保証するために分析を行なった後に選定されることとなると述べられている。 ExxonMobil, Shell to Work With Singapore on Carbon Capture and Storage Project...
CCS in the news 日本語版 2024年3月5日版
5th March 2024
PETROS社、PETRONAS社及び日本コンソーシアム、マレーシアの貯留地を選択 発行日:2024年3月1日 原典:Carbon Capture Journal 上記のグループが、マレーシア・サラワク(Sarawak)州の沖合にある枯渇したM3ガス田を対象としたCO2貯留地契約(Storage Site Agreement:SSA)を締結した。 このSSAは、枯渇したM3ガス田を始めとするCO2貯留地の実現可能性調査だけでなく、陸上ターミナルや輸送パイプライン、さらにはその技術・商業的実現性の評価を含む、関連するCO2貯留地の開発計画の策定も可能にする。 この契約には、Petroleum Sarawak Berhad社(PETROS社)、子会社であるCCS Ventures Sdn Bhd社(PETRONAS CCS Ventures社)を通してPETRONAS社、並びに石油資源開発株式会社(JAPEX)、日揮ホールディングス株式会社(日揮HD)及び川崎汽船株式会社(川崎汽船)から成る日本コンソーシアムの参加企業が署名した。 PETROS, PETRONAS, and a Japanese Consortium choose Malaysian storage site Published:...
GCCSI最新ニュース:総括:インスティテュート、インド・エネルギー・ウィーク2024(India Energy Week 2024)に参加
1st March 2024
発行日:2024年3月1日 原典:グローバルCCSインスティテュート 2月第1週中、インスティテュートはインド・ゴア(Goa)州で開催された年次インド・エネルギー・ウィーク(India Energy Week:IEW)に参加いたしました。 同会合は、インド石油・天然ガス省(Ministry of Petroleum and Natural Gas)の後援の下、インド石油産業連盟(Federation of Indian Petroleum Industry)の支援を受けて開催されました。 Shri Narendra Modiインド首相が会合の開会宣言を行い、インドのエネルギー・ソリューションに関する世界的な協力及び2070年までのネットゼロ達成というコミットメントを繰り返し述べました。今年のIEWは、特に持続可能なエネルギーに関する世界的な対話の増加、革新的な技術の紹介及びパートナーシップの拡大を通して、インドのネットゼロ目標に沿った持続可能なエネルギーに焦点が当てられました。ネットゼロ目標に沿って、IEW2024ではCO2回収が大きく取り上げられ、経済成長と気候義務の架け橋として「CCUS会議(CCUS Conference)」と題された、同技術に特化したサイド・イベントが開催されました。インスティテュートが参加した主な議論の分野は、CCUSビジネスモデルの構築、産業パートナーシップ、政策枠組及び政府支援が中心テーマでした。 IEW会議では、100か国以上から参加者35,000名、出展者350団体、講演者400名及び代表者4,000名以上が一堂に会しました。特に、前出のイベントには、インドのエネルギー・シンクタンクであるインド行政委員会(NITI Aayog)、National Thermal Power Corporation社(NTPC社)、Oil and Natural Gas Corporation社(ONGC社)、Indian Oil Corporation Ltd.社(IOCL社)、インド・エネルギー効率局(Bureau of Energy Efficiency:BEE)および、インド石油・天然ガス省傘下の炭化水素総局(Directorate...
CCS in the news 日本語版 2024年3月1日版(2)
1st March 2024
日本企業、マレーシアにおけるCCSプロジェクトで協力 発行日:2024年2月27日 原典:Energy Monitor Worldwide 中国電力株式会社(中国電力)及び日本ガスライン株式会社(NGL)が、石油資源開発株式会社(JAPEX)、日揮ホールディングス株式会社(日揮HD)、川崎汽船株式会社(川崎汽船)及びJFEスチール株式会社(JFEスチール)と共に、マレーシアにおけるCCSの事業化に向けた、日本を起点とするCCSバリューチェーン構築を目指すプロジェクトに加わった。 開示されている通り、覚書(Memorandum of Understanding)は2023年2月26日に参加企業間で交わされている。 JAPEX、川崎汽船及びPETRONAS CCS Ventures Sdn. Bhd.社は、2023年9月に同CCSプロジェクトの事業化に係る基本契約を締結し、2024年の基本設計作業開始とその後の建設工事を視野に入れた具体的な準備作業に着手した。 参加企業は、発電事業におけるCO2排出量の更なる削減手法を検討する中国電力、及び日本国内での液化CO2の内航船輸送の商業化を進めているNGL社と方向性が一致することを認めた。 Japanese players team up on CCS project in Malaysia Published: 27 February 2024 Source: Energy...
CCS in the news 日本語版 2024年3月1日版(1)
1st March 2024
シンガポールで世界最大の海洋ベースCO2除去プラント建設へ 発行日:2024年2月27日 原典:Channel NewsAsia プロジェクト支援者が火曜日(2月27日)に発表したところによると、技術試験が成功したことを受け、今後18か月間にわたって、シンガポールで世界最大の海洋ベースCO2除去プラントが建設されるという。 Equatic-1と名付けられた2,000万米ドル(2,690万シンガポールドル)規模のフルスケール実証プラントは、シンガポールの国営水道局PUB、米国UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)及びUCLAの科学者らによって設立された新興企業Equatic社の共同事業である。 PUB、全米研究財団(National Research Foundation:NRF)、シンガポール及びUCLAカーボンマネージメント研究所(Institute for Carbon Management:ICM)によって共同出資されるEquatic-1は、2023年に米国ロサンゼルス及びシンガポールで行われた2つのパイロットの立ち上げ及び運用が成功した結果である。 シンガポール・トゥアス(Tuas)にあるPUBの研究開発施設で完成すれば、Equatic-1は海水及び大気から1日10トンのCO2を除去する設備を備えることになる。 World’s largest ocean-based carbon dioxide removal plant to be built in Singapore Published: 27 February 2024 Source:...