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最新ニュース:米国イリノイ州議会、広範囲に及ぶCCS安全法案(CCS Safety Bill)を可決しCO2パイプライン開発を一時停止
31st May 2024
トピック: Institute News
発行日:2024年5月31日
イリノイ州議会は今週、同州における一連のCCS規定を概説する「SAFE CCS法(SAFE CCS Act)」(SB1289)を可決しました。SAFE CCS法は、間隙の所有権及び分離可能性、ユユニタイゼーション、同意しない土地所有者の保護、圧入後のモニタリング要件について取り扱っているほか、CO2パイプラインの一時停止の設定、緊急サービスのための緊急計画・訓練基金の創設、並びに長期CO2貯留信託基金の創設についても定めています。法案は今後、署名のためにイリノイ州知事に提出されます。
SAFE CCS法の下では、米国連邦パイプライン・危険物安全局(Pipeline and Hazardous Materials Safety Administration:PHMSA)が最近発表したCO2パイプライン規則案が最終決定されるか、2026年7月1日のいずれか早いほうの日まで、CO2パイプラインを開発することができません。イリノイ州は、CO2パイプライン開発の一時停止を立法化した米国で2番目の州です。カリフォルニア州議会も2022年、PHMSAの規則案が最終決定されるまで州内パイプラインをCO2輸送に使用することを禁止するSB905を可決しました。
CCSプロジェクト・デベロッパーがいつくかの州でパイプライン・プロジェクトの許可を求め始めたのにつれ、米国のCO2パイプラインには監視の目が向けられています。グローバルCCSインスティテュートは、CO2パイプラインの必要性、米国における法的及び規制的な現状、パイプラインの安全性及びベスト・プラクティス、並びにパイプライン・プロジェクトの全段階における地域社会の関与の重要性を説明する報告書を最近発表しました。
SAFE CCS法(SB1289)の条文は、こちらからお読みいただけます。