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GCCSI最新ニュース:NZIA & CRCF:欧州議会、CCS及びCDR開発を促進するために投票

23rd November 2023

トピック: Institute News

発行日:2023年11月23日

原典:グローバルCCSインスティテュート

 

欧州議会(EP)本会議は、ネットゼロ産業法(Net-Zero Industry Act:NZIA)及び炭素除去認証枠組(Carbon Removal Certification Framework:CRCF)に関する産業・研究・エネルギー(Industry, Research and Energy:ITRE)委員会及び環境・公衆衛生・食品安全(Environment, Public Health and Food Safety:ENVI)委員会のポジションを投票によって承認し、欧州における気候政策を強化する動きを承諾しました。これらの提案は、ネットゼロへの道において、CCS及び二酸化炭素除去(CDRs)の開発を支援することになります。

 

EP本会議は、欧州委員会のネットゼロ産業法案の範囲を広げることに合意しました1。新しい範囲には、CO2輸送を含むCCSバリューチェーン全体を対象とする、ネットゼロ技術の幅広いリストが含まれています。また、2030年までにEU域内で年間50MtのCO2圧入能力を確保するという目標を確認する一方で、「EU域内で原油、石油製品または天然ガスを販売する事業体」に義務を課しており、石油及びガス生産者に焦点を当てた欧州委員会の当初のアプローチからは逸脱したものとなりました。この義務的な拠出の範囲については、欧州理事会が一般的なアプローチに合意した後に開始される今後の三者対話(トリローグ)で取り上げられ、決定されることになります。

 

EP議員達はまた、欧州委員会が2022年に提出した炭素除去認証枠組(CRCF)規制案2を強化するために投票し、炭素除去各種のより詳細な定義及び強化された基準を求めました。それはまた、2030年以降の気候アジェンダの一環として、土地ベースの隔離だけでなく、CCSと組み合わせたバイオエネルギー(BECCS)や直接空気回収(DAC)といった恒久的な炭素除去のEU目標の必要性について、欧州委員会に報告を義務付けるものでもあります。本会議での採決が終了したことで、EPは、11月17日に交渉指令(negotiating mandate)を採択した欧州理事会と協議を開始することができます。

 

欧州議会及び欧州理事会は、次の立法期間(2024-2029年)が近づくにつれ、三者交渉の中でそれぞれの立場を推進し、協力体制を整えようとするでしょう。

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[1] 欧州のネットゼロ技術製品製造エコシステムを強化するための措置の枠組の確立に関する欧州議会及び理事会の規則に関する提案(ネットゼロ産業法)(Proposal for a Regulation of the European Parliament and of the Council on establishing a framework of measures for strengthening Europe’s net-zero technology products manufacturing ecosystem(Net Zero Industry Act))、COM/2023/161最終版

 

[2] EU炭素除去認証枠組の確立に関する欧州議会及び欧州理事会の規則に関する提案(Proposal for a Regulation of the European Parliament and of the Council establishing a Union certification framework for carbon removals)、COM/2022/672最終版

 

 

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