グローバルCCSインスティテュート(GCCSI)は、2022年12月1日(木)に「Japan CCS Forum 2022」を開催いたしました。多くの皆様のご参加をいただきまして、有難うございました。 |
<主催者挨拶>
2022年もまた、CCSの普及において大きな進展が見られる年となりました。気候変動に対する野心から行動に向け、はっきりとした移行が進んでいます。 CCS 無しで気候変動に関する私たち共通の目標を達成することが事実上不可能であることは、次第に明らかとなり、広く受け入れられるようになってきています。そのため、各国政府は、導入のインセンティブとなる様々な幅広い政策を実施して、事業採算性を強化してきました。企業はこれらの政策を受け入れ、CCSは現在、これまでにない規模で開発が進んでいます。インスティテュートは、このたび「Global Status of CCS 2022(2022年度版世界のCCSの動向)」を発表し、今や進行中のプロジェクト群に190を超える施設が含まれております。 気候政策に関しては米国と欧州が先導していますが、最近のアジア太平洋地域全般におけるCCSの加速には心強いものがあります。日本について言えば、戦略的パートナーシップの招集、水素のようなクリーン燃料の利用促進、新技術の開発など、地域のCCS普及に重要な役割を果たし続けています。 CCS長期ロードマップの開発は、CCSの採用をさらに進めるにちがいありません。 CCSに関する見通しがこれほどまでに明るかったことはありませんが、全地球的な排出削減努力はいまだ適切ではありません。緊急かつ幅広く大規模なCCS普及は、民間資本を呼び込める政策策定の産物であるところが大きいでしょう。今年のJapan CCS Forumにおいて、インスティテュートは、世界の趨勢、政策、ファイナンスについて掘り下げる様々な専門家をお招きする所存です。 皆様をJapan CCS Forum 2022でお目にかかることを楽しみにしております。
グローバルCCSインスティテュート |
<フォーラム概要> |
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会合名: | 「Japan CCS Forum 2022」 |
日程:
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2022年12月1日(木)10時~17時(フォーラム)17時30分~19時(ネットワーキング会合)
受付開始:9時15分 |
主催: | グローバルCCSインスティテュート(GCCSI) |
後援: | (一財)石炭フロンティア機構(JCOAL)、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC) |
(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)、日本CCS調査(株)(JCCS)(五十音順) | |
会場: | ベルサール虎ノ門 (〒105-0001 東京都港区虎ノ門2‐2‐1 住友不動産虎ノ門タワー 2F) |
会合形式: | ハイブリッド形式(現地参加、ZOOMウェビナーによる配信) |
定員: | 現地参加:100名、フォーラムオンライン参加:900名 |
ネットワーキング会合:40名限定 | |
会合言語: | 日本語、英語(同時通訳提供) |
参加費用: | フォーラム:無料、ネットワーキング会合:3,000円(現地支払) |
開催目的1.CCSの商業展開を加速させるファイナンスとインセンティブの役割 2.世界のCCS概況のアップデート(世界、中東、中国)
開催趣旨現在、世界の多くの地域で、CCSがネットゼロ目標達成のためには必要不可欠であるとの理解が深まり、CCS推進に対する前向きな機運が高まり、同時に支持も拡大してきている。世界の130ヶ国以上が今世紀半ばまでにネットゼロの目標を設定または検討しており、各国がUNFCCCに提出している長期戦略のうち、約80%がCCSの役割を認めている。特に米国と欧州では、政策支援の強化により、CCSへの投資環境が大幅に改善され、CCSプロジェクトと革新的なビジネスパートナーシップの両方のネットワークが立ち上がってきている。多くの企業、地域、金融機関が、市民や株主の要求に応じてネットゼロ目標を掲げており、政府や業界のリーダーも、GHG削減目標に、CCSが健全な割合で組み込まなければ、ネットゼロ目標を達成できないことに気付いてきている。また、わが国でも、CCS長期ロードマップ策定に関する検討が進んでおり、2050年カーボンニュートラルに向けて、わが国が実施するCCSの量的目標も設定され、それに向けた官民一体となった体制の構築が進んできている。 こういった環境のもと、CCSの商業的な展開を促進するため、投資喚起やインセンティブ導入がますます重要になる。技術的な解決策だけに基づくリスクと責任の認識は、必ずしも民間セクターの金融機関や保険会社の想定と一致しない可能性がある。関連するファイナンスセクターのCCS投資に対する考え方、特に投資リスク、長期責任、投資条件について、CCSの関係者が様々な観点から理解を深め、問題点や解決策を話合うことが大変重要である。 今年度のJapan CCS Forum 2022では、CCSのサプライチェーン全体のうち、ファイナンスとインセンティブという観点に焦点を当てて議論を深めていく予定である。 |
<プログラム>本会合における配布資料および、会合録画を、本ページにて公開しております。 本サイトで公開する配布資料および、会合録画につきましては、講演者様の許諾をいただいているもののみを公開しております。
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時間 | プログラム | 配布資料 | |
10:00 | 開会宣言 | CV | |
グローバルCCSインスティテュート 日本代表 南坊 博司 | |||
《録画》開会挨拶より基調講演3まで
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10:05 | 基調講演1 | CV | 資料 |
経済産業省 資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油・天然ガス課 | |||
企画官(CCUS政策担当)佐伯 徳彦 | |||
「日本のCCUS政策について」
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10:25 | 基調講演2 | CV | 資料 |
(国研)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) | |||
環境部 主任研究員 GI基金 CO2分離・回収プロジェクトマネージャー 大城 昌晃 | |||
「NEDOにおけるカーボンニュートラルに向けたCCUS技術開発の取り組み」
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CV | 資料 | ||
10:45 | 基調講演3 | ||
東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA) | |||
エネルギー特別顧問 木村 繁 | |||
「アジア地域のCCS/CCUS開発・展開のプラットフォームとしてのアジアCCUSネットワーク」
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《録画》主催者講演4より講演6まで
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11:05 | 主催者講演4 | CV | 資料 |
グローバルCCSインスティテュート | |||
CEO Jarad Daniels | |||
「Global Status of CCS 2022」
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11:25 | 講演5 | CV | 資料 |
グローバルCCSインスティテュート | |||
中東・北アフリカ地域統括 Dr. Mohammad Abu Zahra | |||
「中東地域のCCSの現況」
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11:45 | 講演6 | CV | 資料 |
グローバルCCSインスティテュート | |||
中国カントリーマネージャー Dr. Xiaoliang Yang | |||
「中国のCCSの現況」
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12:05
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昼食休憩
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《録画》講演7より講演10まで
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13:00 | 講演7 | CV | 資料 |
(公財)地球環境産業技術研究機構 (RITE) | |||
主席研究員 秋元 圭吾 | |||
「CCSの役割と大規模展開に向けての課題」
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13:30 | 講演8 | ||
(独)エネルギー・金属鉱物資源機構 (JOGMEC) | CV | 資料 | |
CCS・水素事業本部 総括・国際連携課 課長代理 西岡 さくら | |||
「JOGMEC のCCS社会実装へ向けた取り組み―気候変動の緩和とエネルギーセキュリティ確保のために―」
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13:50 | 講演9 | ||
国際排出権取引協会 | CV | 資料 | |
上級顧問 森嶋 高志 | |||
「炭素市場における共通基準策定のための活動と動向」
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14:10 | 講演10 | ||
東京海上日動火災保険株式会社 | CV | 資料 | |
企業営業開発部 GX室兼企業営業グループ | |||
グリーン・トランスフォーメーションタスクフォース 課長代理 小林 正幸 | |||
「CCSに係るリスクと保険」
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14:30
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ネットワーキングブレイク
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《録画》パネルディスカッションより閉会挨拶
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15:00
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パネルディスカッション
モデレーター:Jarad Daniels(グローバルCCSインスティテュート CEO) |
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ショートプレゼンテーション: |
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三菱UFJ銀行 | |||
サステナブルビジネス部 企画開発グループ 上席調査役 志村 幸美
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CV | 資料 | |
パネリスト(五十音順):
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CV | ||
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CV | ||
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17:00 | 閉会 | ||
17:30
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ネットワーキング会合
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<本フォーラムに関する連絡先> |
グローバルCCSインスティテュート日本事務所連絡先メールアドレス:Japan.Events@globalccsinstitute.com |